アハブは、エリヤが
剣で預言者達を
皆殺しにした事をはじめとする
全ての行動をイゼベルに話した。
すると、イゼベルは
使者をエリヤの所に遣わした。
イゼベルの遣い
もしも私が、明日の今頃まで、
あなたの命を奪わなかったら、
神々がこの私を幾重にも罰せられるように。
エリヤは、恐れて立ち、
自分の命を守る為、国外へ逃げた。
ユダのベエル・シェバに来た時、
若い者をそこに残し、
自分は荒野へ入って行き、一日中歩いた。
エリヤは、エニシダの木の陰にすわり、
自分の死を願った。
エリヤ
主よ。もう十分です。
私の命を取ってください。
私は先祖たちに勝っていませんから。
エリヤがエニシダの木の下で
横になって眠っていると、
一人の御使いが彼にさわった。
御使い
起きて、食べなさい。
エリヤは起きた。
すると、焼石で焼いたパン菓子一つと
水の入ったつぼがあった。
彼は、パンを食べ、そして水を飲んで、
また横になった。
それから、主の使いがもう一度戻って来て、
彼にさわった。
御使い
起きて、食べなさい。
旅はまだ続くのだから。
そこで
エリヤは起きて、食べ、そして飲み、
この食べ物に力を得て、40日40夜、歩いて
ホレブの山上に着いた。
そこには洞穴があり、
彼はそこに入り、一夜を過ごした。
すると、主の声が聞こえた。
主の仰せ
エリヤよ。
ここで何をしているのか。
エリヤ
私は、万軍の神、主に熱心に仕えました。
しかし、イスラエルの人々は、
あなたの契約を捨て、
あなたの祭壇を壊し、
あなたの預言者たちを剣で殺しました。
ただ私だけが残りました。
彼らは私の命を取ろうと狙っています。
主の仰せ
外に出て、山の上で主の前に立て。
すると、主が通られた。
激しい大風が山々を裂き、岩々を砕いた。
しかし、風の中に主はおられなかった。
風の後に地震が起こったが、
地震の中にも主はおられなかった。
地震の後に火があったが、
火の中にも主はおられなかった。
火の後にかすかな細い声があった。
エリヤはこれを聞くと、
すぐに外套で顔を覆い、
外に出て、ほら穴の入り口に立った。
すると、声が聞こえた。
主の仰せ
エリヤよ。ここで何をしているのか。
エリヤ
私は万軍の神、主に熱心に仕えました。
しかし、イスラエルの人々は
あなたの契約を捨て、あなたの祭壇を壊し、
あなたの預言者達を剣で殺しました。
ただ私だけが残りましたが、
彼らは私の命を取ろうと狙っています。
主の仰せ
さあ、ダマスコの荒野へ帰って行け。
そこに行き、アザエルに油を注いで、
アラムの王とせよ。
それから、ニムシの子エフーに油を注いで、
イスラエルの王とせよ。
それから、
アベル・メホラの出の。
それから、シャファテの子エリシャに
油を注いで、あなたに代わる預言者とせよ。
ハザエルの剣を逃れる者をエフーが殺し、
エフーの剣を逃れる者をエリシャが殺す。
しかし、私は、
イスラエルの中に7,000人残しておく。
これらの者は皆、バアルに膝をかがめず、
バアルに口づけをしなかった者である。
エリヤはそこから離れた。
それから、シャファテの子エリシャを見つけた。
エリシャは、12くびきの牛を先に立て、
その12番目のくびきのそばで
農作業を行っていた。
エリヤが、
農作業中のエリシャのそばを通る時、
自分の外套を彼に掛けた。
エリシャは牛をそこにおいて、
エリヤの後を追いかけた。
エリヤ
私の父と母とに口づけさせてください。
それから、あなたについて行きますから。
エリヤ
わかりました。
エリシャは戻り、1くびきの牛を取り、殺して、
牛の用具でその肉を調理し、
家族の者達に、食べさせた。
それから、エリシャはエリヤについてゆき、
彼に仕えた。
Copyright ⒞ 2015 buta, All Rights Reserved.