~ハカルヤの子ネヘミヤの言葉~
サンバラテは、
私達が城壁を築き直している事を聞いた。
そして、怒り、非常に憤慨した。
彼は、その同胞とサマリヤの有力者達の前で
この哀れなユダヤ人達は、
一体何をしているのか。
あれを修復して、生贄を捧げようというのか。
一日で仕上げようというのか。
焼けてしまった石を、瓦礫の山の中から拾い、
生き返らせようというのか。
彼らのそばには、アンモン人ドビヤがいる。
ユダヤ人達が築き直している城壁など、
狐一匹登っただけで、崩れてしまうだろう。
と、ユダヤ人達を嘲った。
ネヘミヤ
お聞きください。
私達の神よ、私達は軽蔑されています。
彼らの侮辱を彼ら自身の頭上に返して下さい。
彼らが、
捕囚の地でかすめ奪われるように、
して下さい。
彼らの咎を覆い隠す事なく、
彼らの罪を御前から
消し去らないでください。
彼らが、建て直している者達を、
憤慨させたからです。
と、言った。
こうして私達は城壁を築き直した。
城壁は全て、
その半分の高さまでつなぎ合わされた。
民に働く気があったからである。
サンパテナ、トビヤ、
アラブ人、アンモン人、アシュドデ人達は、
エルサレムの城壁の修復がはかどり、
割れ目も塞がり始めた事
を、聞いて激しく怒った。
そして、
皆でエルサレムに攻め入って混乱を起こそう。
と、陰謀を企てた。
そこで、私達は私達の神に祈り、
彼らに備えて昼も夜も見張りを置いた。
ユダの人々は、
荷を担ぐ物の力は弱り、
瓦礫は山をなしている。
城壁を築き直す事等
私達にできはしない。
と、言った。
私達の敵は、
彼らが気付かないうちに、
見つけないうちに、
彼らの真ん中に入り込み、
彼らを殺して、
その工事をやめさせよう。
と、言った。
その為、彼らの近くに住んでいた
ユダヤ人達が、やってきた。
そして、
私達の所に戻って来て下さい。
と、四方八方から十回も私達に願った。
そこで私は、
民をその家族ごとに、
城壁の後ろの低い場所の空き地に、
剣や槍や弓を持たせて配置した。
私は彼らの様子を見て立ち上がった。
有力者達や代表者達、及びその他の人達に、
彼らを恐れてはならない。
大いなる恐るべき主を覚え、
自分達の兄弟・息子・娘・妻また家の為に、
戦いなさい。
と、言った。
私達の敵が、
自分達の企みが私達に悟られた事、
神がそれを打ち壊された事
を、聞いた。
その時、私達は皆城壁に戻り、
それぞれ自分の工事に当たった。
私の配下の若い者の半分は、工事を続けた。
残りの若い者達は、
槍・縦・弓・鎧で身を固めていた。
隊長達がユダの全家を守った。
城壁を築く者達、荷を担いで運ぶ者達は、
片手で仕事をし、片手に投げ槍を握っていた。
築く者は、それぞれ剣に腰をして築いた。
角笛を吹き鳴らす者は、私のそばにいた。
私は有力者達・代表者達及びその他の人々に
この工事は大きく、また範囲は広い。
私達は城壁の上で互いに、
遠く離れ離れになっている。
どこででも、角笛が鳴るのと聞いたら、
私達の所に集まってきなさい。
私達の神が私達の為に戦って下さるのだ。
と、話した。
こうして私達はこの工事を進めた。
半分の者は、夜明けから星が現れる迄、
槍を手にしていた。
私は民に
それぞれ自分の配下の若い者と一緒に、
エルサレムの内側で
夜を明かすようにしなさい。
そうすれば、夜には見張りがいて、
昼には働く事ができる。
と、言った。
私も
私の親類の者も、
私の配下の若い者達も、
私を守る見張りの人々も
私達の中の誰も服を脱がず、
水場でもそれぞれ槍投げを持っていた。