エジプトの地を出て二年目の第一の月に、

主はシナイの荒野でモーセに告げられた。

主の仰せ

モーセよ、イスラエルの民に告げよ。

この月の14日の夕暮れに、

過ぎ越しの生贄を捧げよ。

イスラエルの民は、主がモーセに命じた通り

過ぎ越しの生贄を捧げた。

過ぎ越しの生贄を捧げる事が、

出来なかった人達がいた。

彼等は、人の死体に触れ汚れていたからである。

しかし、人の死体により汚れている人がいた。

彼等はその日、モーセとアロンの前に進み出た。

生贄を捧げる事が出来なかった人達

私達は、人の死体により汚れています。

だから主に生贄を捧げる事ができません。

どうすればいいですか。

モーセ

待っていなさい。

私が、主があなた方に命じられる事を聞こう。

モーセは主に尋ねた。

主の仰せ

イスラエルの民にに告げよ。

あなた方の中で又はあなた方の子孫の中で、

人の死体によって身を汚している者、

遠い旅路にある者

も、過ぎ越しの生贄を主に捧げる事ができる。

時は、第二の月の

14日の夕暮れでなければならない。

種なしパンと苦葉と一緒に、

それを食べなければならない。

そのうち少しでも朝まで残してはならない。

また、その骨を折ってはならない。

全て過ぎ越しの生贄の掟のとおり、

献げなければならない。

身が聖く、また旅にも出ていない者が、

過ぎ越しの生贄を捧げる事をしない。

なら、その人は自分の民から断ち切られる。

その人は、定められた時に、

主への捧げ物を捧げなかった。

なので、自分の罪責を負う。

もしあなた方の所に寄留者が滞在した。

主に過ぎ越しの生贄を捧げようとする。

なら、過ぎ越しのその定めとに

生贄の掟に従い捧げなければならない。

寄留者でも、この国に生まれた者でも、

あなた方には掟は一つである。

幕屋が設営された日、

雲があかしの天幕である幕屋を覆った。

それは、夕方には幕屋の上にあり、

朝まで火のように見えた。

いつも、

昼は雲が幕屋を覆い、夜は火のように見えた。

いつでも雲が天幕から昇る時には、

その後でイスラエルの民は旅立った。

また、雲がとどまるその場所で、

イスラエルの民は宿営した。

主の命によりイスラエルの民は旅立ち、

主の命により宿営した。

雲が幕屋の上に留まっている間、

彼等は宿営した。

雲が長い間、幕屋の上に留まる時には、

イスラエルの民は、主への務めを守った。

つまり旅立たなかった。

また、雲がわずかの間しか

幕屋の上にとどまらない時があった。

昼でも夜でも、雲が昇れば旅だった。

二日でも、ひと月でも、或いは一年でも、

雲が幕屋の上に留まり、去らなかった。

その時は、イスラエルの民は、

宿営を続けて旅立たなかった。

しかし、雲が昇った時は旅立った。

彼等は主の命により宿営し、

主の命により旅立った。

彼等はモーセを通して示された

主の命と主への務めを守った。